効率よく作業をするって何?

そう言えば明日は地元だと県立高校の入学試験の日なんだよね。
今でもたまに数学の証明問題が解けないことが夢に出てくるアホ管理人です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
何だかわからんのですが、この歳になっても
数学の証明問題が解けなかったことが夢に出てくるんだよね。
自分は計算系の問題は得意だったんだけど
何故か図形の証明問題だけは最後まで駄目だったね。
しかし、高校に行ったら三角関数などが解けていた不思議。
よく考えれば、高校の地学とかで
地震のマグニチュードとかよく計算できたなと思う今日この頃。

さて、本日のお題ですが
「効率よく作業するとはなんぞや?」について。
ちょいと前に自分のTwitterでも紹介したけど
意外と反応があったので
今回はそれについての、更に詳しいお話。
理論的な話にもなるので、ちょいと長丁場になりますが
お付き合い頂けますと幸いです。

自分は以前から言われていますが
最大の特徴は製作速度です。
15年も参加している郡山モデラーズ倶楽部内でも
製作速度だけに関しては全メンバーの中でも1,2を争うと言われ
代表からも
「制作方法がシステム的」との評価を受けることも。

自分なりの製作速度にこだわる
最大の理由としては至極単純なことなんですよ。

  • 早く完成させたい
  • 早く次の作品を作りたい
  • 完成品をズラッと並べたい

単純にこれだけなんですねw
そら、モデラーなら誰でも早く完成させて
完成状態を眺めたいわな。

で、この図が自分の基本的な
作業工程になるわけです。
特別なことはしていませんが、
重要なことは、常に作業を進めることです。
合わせ目消しも昔に比べれば
速乾性の接着剤なども登場し
業界的にも時短の時代になってきていますが
それでも自分は昔ながらの「ムニュッ」の
接着剤ヌリヌリが好きなわけですよ。
(ちと矛盾してるなw)

まぁ、合わせ目消しに関して言えば
完成後に割れたりするのが嫌なので
単純に自分が慣れている
確実な方法を取っているだけです。

しかし、乾燥させている間に何もしないってのは時間が勿体無いので
その間に合わせ目消しが必要ない、他の表面処理を施しておくわけです。
それが終わってから一気に合わせ目消しを行います。

なお、ここで重要なのは
表面処理をしている時点で最終的に塗る色ごとに
パーツを仕分けして置くことなんですね。
私の場合は100円ショップでZIPROCKとかの
料理を保存するのに使う袋のMサイズ(たまにLサイズを選ぶことも)を
大量に買ってきて、それにパーツを色ごとにわけて入れています。
これなら場所も取らずに、箱にそのまま入れておくことも出来るわけです。

何でここでパーツを色ごとに分けるのかと言うと
塗装するときに「持ち手」って付けますよね?
更にそれを並べていくわけですが
色ごとに並べていくと、パーツごとにどのくらいの量があるのか、
何の色をどのくらい塗らないといけないのかを
把握しやすくするわけですよ。
また、そのパーツを塗るのにどのくらいの塗料が必要なのかを
常に意識できるので、塗料の在庫をこの時点で把握することで
足りない塗料がないかを確認しやすくするわけです。

なので、ここでのポイントは次の通り。

  • パーツを色ごとにわけることで、すぐ塗装準備に入れる
  • 何の塗料がどのくらい必要か塗装前に確認できる
  • 何の色のパーツがどのくらいあるか把握しておくことが可能

 

なお、今までお話したことはなかったのですが
実は私はパーツの色ごとに
サフを使い分けているんですね。
具体例は以下の通り。

  • 赤、青、黄等の明るい色
    →ガイアノーツのエヴォサフホワイト
  • 金、銀等のメタリック系
    →ガイアノーツのエヴォサフブラック
  • その他の色
    →クレオスの缶サフ1200番

これは単純に発色が良くなるからって
それだけなんですけどねw

自分が数年前に作ったHGUCガンダムREVIVEで例えると…

まずは上記の通り、可能な限りサフは吹いておくことです。

最初に塗装するのはシルバーなどのメタリック塗料。
自分の場合、メタリック塗料を塗ったときは
クリアーなどは吹かないので、
乾燥すればすぐ片付けられるのがメリット。
自分の作業環境では持ち手などの置き場所が限られるので
塗ってすぐ片付けられるのは重要。

次に関節などのグレー部分。自分の場合は連邦MSグレー、
GXメタリックブラック、フレームメタリックがメインですね。
フレームメタリックの場合なら、クリアーを吹かないので
乾燥すればすぐ片付けられます。

次に塗るのは赤。
特にこのキットでリアルカラーを再現するには、
コクピットハッチ部分を赤に塗ってから
黒系を塗らなければなりません。
隠蔽力は黒系の方が強いので先に赤を塗っておく。
この際に他の赤いパーツも塗っておくこと。
要は同じ色はまとめて塗っておくことです。

赤を乾燥させている間に、グレーを塗っておく。
グレーの部分も後ほどグリーンを塗らないといけないので
先に塗装をしなければならないわけです。

更にグレーを乾燥させている間に、
今度は黄色か白を塗っておく(ここの順番はどちらでもOK)。
重要なのは赤とグレーを乾燥させている間に、
塗装を進めておくことです。
とにかく前進しましょう。

この頃には先に塗った赤とグレーが乾燥しているはずなので、
ここでマスキング作業です。
マスキングが出来たら、今度は緑と黒系の塗装に入ります。
緑と黒系を塗る順番はこの場合であればどちらでもOK。

マスキングを剥がして、綺麗に塗れていればOK。
はみ出しがあればここでリタッチ。
ここでカメラやツインアイなどの細かい部分を筆塗り。
それが出来たらスミ入れなどを行います。

全パーツに塗り忘れやはみ出し、
スミ入れの拭き取り忘れがないかをチェックして、
問題がなければクリアー等の仕上げに。
もし修正が必要な場合はここで修正を行ってからクリアー。
クリアーも乾燥させたら、あとは組上げ。

私の場合、効率よく進めるため同じ色は
可能な限り一度に終わらせるようにしています。
要は赤を塗ってから黒を塗って、また赤を塗る…
ってことはやらないようにしていること(時にはやらないといけないキットもあるが)。

何でこの工程をやっているのかと言うと
理由は以下の通り。

  • エアブラシ塗装の場合、カップの洗浄も可能な限り少ない回数にしたいから
    (エアブラシの洗浄も意外と時間がかかり、溶剤も結構使います)
  • 洗浄を少なくすることで、消耗品も節約になる
  • 洗浄回数を減らすことで時間短縮、更に消耗品の節約で一石二鳥

消耗品も年間で見ると結構バカに出来ないですからね。
更に結果的には使う塗料も節約できるわけです。
あとは同じ色を何度も塗るってのは
精神衛生上、結構面倒な感じもしてしまうこともあります(これってオレだけ・・・?)。

こんな感じで無駄な作業を削ぎ落としていって
完成への最短ルートを行っているんですね。
但し、このページを読んだからと言って実践してみるのは良いのですが
慣れるまでは何度も経験してみないとわからないこともあるかと思います。
なので、実践して練習を繰り返すのが良いかと思います。
あくまでこれは私のやり方です。

「オレの方がもっと効率いいぜ!!」
「もっと凄いのを編み出してやるぜ!!」

それはそれで良いと思いますよ。
それがあなたの持ち味であり、やり方ですからね。
是非自分だけの完成への方程式を編み出してみて下さい。

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